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長いものを高品質で運ぶ車へ

今回購入したスズキ・エブリイ、購入根拠とした数字的要因を書いてみます、ダイハツ・パネルバンとの数的比較です。

パネルバンは貨物車らしい貨物車で、軽運送として良いイメージをお客様に示せると思います。

しかし、カーゴ車(エブリイなど)と比較して、荷室の長さ・横幅は一長一短で、積載量に大きな差が無いようです

ただし、エブリイの助手席倒し時の荷室最長サイズは、パネルバンと比較して驚きのアドバンテージ・+750ミリもあります。

「イメージを取るか、実をとるか」、そういう選択に思います。

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下の写真はダイハツ・ハイゼットカーゴですが、緑部分が上に行くに従って狭くなっていますので、荷物を積める量が少なくなります。また、黄色い部分のフレームの出っ張りも、お荷物の積載量に対して阻害に働きます。

一方、下の写真、スズキ・エブリイですが、緑枠のごとく荷室が正方形に近く、ダイハツハイゼットカーゴのような黄色い部分のフレームも無いので、ハイゼットよりも多く積むことができます。

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下の写真はスズキ・エブリイ、

助手席をパタンと前に倒して長い物を載せる場合、荷室の最長が2.64mとなっています。

現実的には荷物に緩衝材を入れたり、黄色い部分の凸凹があったりで、実用長は2.4m~2.5mくらいになると思います。

それでもこれだけ積められれば相当お客様のご希望に添えるサービスが可能となります

荷物の形状・材質によっては、横斜め・上下斜めに積められればもう少し長く出来ると思われます。

この、椅子をパタンと前に倒せる車は、エブリイの中のグレードでは低い車・つまり、乗用ではなく貨物仕様のグレード車に限られています。当然のごとくこの椅子(運転席・助手席とも)は乗用に比べて座りごこちが悪く疲れます。 長距離のある仕事ですので、椅子は重要ポイントなのですが。。。

また、長い物を積めるのは素晴らしいのですが、次の検討がされていません

お荷物を下の写真(上)のように積んだ場合、赤い矢印方向に力がかかり、弱い物では折れ・潰れの原因になりえますし、それどころか荷主様の指示で材質が強くても水平に置かなければばらない製品があります

背の高い幌車に、長い荷物を斜め立て積みをしても、同様に負荷がかかります

【品 質 維 持】

ポイントは【水平と均等】です。

 助手席上面と床面の高さ差異をゼロにすること。

 お荷物は面で支えること。 

あいりすの場合、もともと床面に10cm厚の免震パレットを設置して、お荷物の品質を維持するように努めています。

免震パレット厚・10cm分、荷室高が狭くなりますが、

輸送の最重要課題は品質であると考えています。

荷主様の立場にしても、品質を落とした商品を世に送り出したのでは、結果的に自社の評価を落すことになり、絶対に避けたいことではないでしょうか。荷主時代が長かった自分は、主観ではありますがそう考えています。

あいりすは品質を落す行為はしません。

(輸送量重視のお客様もいらっしゃることは承知しています、この車両についてはお許しください。)

対策・方法

 大きく硬い板を用意し、荷室に合わせてサイズの加工、付け外し&移動可能な高さ調整用脚台を用意、助手席座面に高さを合わせて水平の荷台を設置します。

これで品質を維持する水平荷台の出来上がり。

品質保持効果の高い長物用荷室に生まれ変わりました。

お荷物への負荷をかけることなく

安心輸送できます。

(まとめ)

今回の車の入れ替えは

積載量を出来るだけ多くすることと

お荷物自身にストレスのかかりがちな長いお荷物も

高品質で輸送することを

最重要課題として実施しました。

----追記(同業者様)-------

ある企業様に納品で伺った時、守衛室・受付でかなりの乱暴な口調で担当者さんへの取次ぎを依頼している大手軽貨物さんをお見かけしました。

「大手がこれじゃあ世間から”ドライバーごときが”と蔑まされる評価になってもしかたないか・・・」

と思いました。

一人の言動が、その業界の信用や評価をどれだけ失墜させているか、自分は大丈夫か、考えてしまいます。

一方、例えば今回のような小さい工夫や配慮を各事業者が心がけて、軽運送貨物業界隅々まで広がって浸透すれば、世間からの軽貨物の取り組み評価・物流品質評価・業界評価も上がり、業界全体で低い運賃からの適正化の一助になると思うのです。

腰掛け程度・小遣い稼ぎ程度の思いで粗雑な仕事にあたっている事業者さんは少ないと思います。仮に、もしそうであるならば、多くの一所懸命やっている事業者に対して迷惑なので自重していただきたいくらいです。皆で軽貨物業界の地位向上に向けてチョットづつ、いろいろやっていけたらなあと思います。

だから、今回の水平台も考え方もブログで公開します、真似していただいていいです、逆に私も同業者の皆さんの工夫を勉強したいので是非教えていただきたいです。

自分のいる業界が良くなること、良くしたいこと、荷主様に大きく信頼してもらえる業界になること、多くの方が同じ想いだと信じています。

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